展覧会情報
第42回特別展
開催中の展覧会
2022年10月1日〜11月27日
chirashi-omote.jpg
chirashi-ura.jpg

少年図鑑 展
ー古屋兎丸と高畠華宵の場合ー

そもそも「少年」とはどのような存在なのでしょうか。幼年と青年の間の短い時間にのみ存在する男の子。ユングが唱えた「永遠の少年」は決して成長しない存在として、古今東西の説話に登場します。超越的な存在としての少年をそばに置いた権力者は、歴史上、枚挙にいとまがありません。単に成長過程の一時期における男性の呼称としてではなく、一つの集合体として、あるいは概念として、私たちはさまざまな属性や役割を「少年」に付加してきました。

litchi-6.jpg
bazoku-no-uta.jpg

高畠華宵は少年画を数多く残した画家です。大正から昭和にかけて華宵が挿絵を描いた少年少女小説は膨大な数にのぼりますが、「馬賊の唄」「南蛮小僧物語」「ナイル薔薇曲」「芝太郎の手紙」「破れ胡蝶」などの代表作に描かれた少年たちは、美少年の原型的イメージとして現代にまで受け継がれています。高畠華宵以降、数多くの漫画家が「少年」を描いてきましたが、少年の持つ多面性・多様性・超越性・神秘性に照射した特筆すべき漫画家が古屋兎丸です。

kasho-nihon-shonen.jpg
litchi-18.jpg
teiichi-13.jpg

古屋兎丸は徹底的に少年を見つめ、観察し、抱きしめ、突き放し、そして寄り添いながら、数多くの少年像を描いてきました。「ライチ☆光クラブ」「ぼくらの☆ひかりクラブ」「インノサン少年十字軍」「帝一の國」「幻覚ピカソ」「アマネ†ギムナジウム」「少年たちのいるところ」など彼の代表作にはさまざまな少年像が描かれ、現在執筆中の「ルナティックサーカス」もまた少年の物語であります。古屋兎丸が描く少年はナイーブで、一途で、思い込みが激しく、攻撃的でありながらも弱気で、夢想家であり、策士であり、その内面には優しさと残酷さが混在しています。各作品に登場する少年たちは、さまざまな個性と風貌を持つ複数のキャラクターとして描かれていますが、それらは全て「少年」という一つの概念へと集約されるのです。

会期中イベント

古屋兎丸サイン会
2022年10月9日(日)
11:00〜16:30
完全予約制
​全て満席となりました

(会場)
高畠華宵大正ロマン館
カフェカショー

本展覧会では、少年の複雑な属性を物語の中で鮮やかに浮かび上がらせている古屋兎丸と、美少年のヴィジュアルイメージの原型を作った高畠華宵の少年像を、漫画原画や挿絵原画を通して紹介しながら、文化的存在としての「少年」の諸相を探って行きます。

teiichi-12.jpg

(主な展示作品)

 *古屋兎丸作品(漫画原画・イラストなど)

 「ライチ☆光クラブ」「ぼくらの☆ひかりクラブ」

 「インノサン少年十字軍」「アマネ・ギムナジウム」

 「帝一の國」「少年たちのいるところ」

 *高畠華宵作品(挿絵原画・雑誌口絵など)

(展覧会詳細)

  

 【展覧会名】  少年図鑑展ー古屋兎丸と高畠華宵の場合ー

 【会  期】  2022年10月1日(土)〜11月27日(日)

 【会  場】  高畠華宵大正ロマン館

 【入館料】   一般700円

         中高大学生 300円

         障害者手帳をお持ちの方・65歳以上600円

 【開館日】   毎週土・日曜日・祝日

 【開館時間】  11:00〜17:00(入館締切は30分前)

 【主  催】  高畠華宵大正ロマン館

 【協  力】   弥生美術館

 【空間美術】  カミイケ タクヤ

 【後  援】  愛媛県・東温市・愛媛新聞社・朝日新聞松山総局・

         毎日新聞松山支局・読売新聞松山支局・産経新聞社・

         南海放送・テレビ愛媛・あいテレビ・愛媛朝日テレビ・

         愛媛CATV・FM愛媛

  Supported by the Agency for Cultural Affairs Government of Japan

  in the fiscal 2022

 

 【お問い合わせ】

791-0222 愛媛県東温市下林丙654-1

高畠華宵大正ロマン館

(tel) 089-964-7077

kasho@almond.ocn.ne.jp